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汚染土壌 Soil

浄化処理フロー

1. サンプルの入手および分析
対象となる汚染土壌のサンプルを入手。(サンプルは分析対象項目1つ当たり1kg程度必要。)
土壌環境基準に則り有害物質の溶出濃度を測定する。 
2. 薬剤・添加率の決定
キレート剤およびハードロップの添加率をパラメーターとして実験を行い、処理土における有害物質溶出濃度を測定することで、キレート剤およびハードロップの添加率を決定する。
3. 安定化処理試験
決定した諸値にて処理試験を行い、有害物質の溶出濃度について再度確認する。
4. 見積書・提案書
処理試験の結果から見積書および処理提案書を作成・提出する。
5. 処理対象物の受入れ
専用槽に受入れ、水およびソイルケアを添加して撹拌する。
6. オデッサシステムへの投入
キレート剤およびハードロップを添加・撹拌。
7. 処理土搬出
ダンプトラック等で搬出。
8. 処理土養生
ストックヤード等で養生、浄化処理完了。

長期安定化

オデッサシステムによる汚染土壌処理では、有害物質の長期的安定化が可能である。ハードロップは特殊セメント系固化材および特殊高分子吸水材が主成分であるが、他に珪酸質混合材が添加されており、セメント系固化材の主要化合物であるエーライトおよびビーライトから遊離した水酸化カルシウムと反応して不溶性のC-S-Hを生成する。これはポゾラン反応と呼ばれ、水和反応の後期から長期的に継続する。
ハードロップによる有害物質の安定化は、前期もしくは中期にてC-S-Hにより有害物質が封じ込められ、後期のポゾラン反応で一層強固になる。これにより長期に渡る安定化が可能となり、防水性、科学的抵抗性、長期強度は増大する。さらにソイルケアによる作用により、二重、三重の安定化が見込まれるのである。

移動式処理

重金属・油汚染土壌安定化のメカニズム

化学薬剤ソイルケアによる安定化

ソイルケアは還元作用を有する「ソイルケアF」と、強力な配位結合能力を有する「ソイルケアE」の2種類がある。ソイルケアによる有害物質の安定化メカニズムは、以下の通りである。

土壌中にアニオン(陰イオン)として溶出している物質は、ソイルケアFにて還元され、カチオン(陽イオン)となる。その後、カチオンになった物質は、アニオン物質であるソイルケアEの強力な配位結合作用により捕獲・固定化される。また、ソイルケアEは、土壌中にカチオンとして溶出している物質も捕獲・固定化する。

化学薬剤ソイルケアによる安定化

特殊固化材ハードロップによる安定化

ハードロップによる有害物質の安定化のメカニズムは、以下の通りである。

ハードロップは水和反応により、水和生成物を形成する。水和生成物1こは工トリンガイト、水酸化カルシウム、モノサルフェート水和物およびC-S-Hなど様々なものがあるが、有害物質の安定化にはC-S一Hによるところが大きい。C-S-Hとはハードロップの主要化合物であるエ一ライトおよびビーライトの水和によって生成する低結晶性のカルシウムシリケート水和物である。これは針状もしくは板状結晶が層状に重なることで束を形成し、それらが無秩序に形成したもので、層間には微細なゲル空隙および毛細管空隙を無数に保有している。この空隙に有害物質を封じ込め、土壌が経時的に強度を増すことで安定化する。
C-S-Hは有害重金属を封じ込めることが可能であるが、油汚染土壌なども同様に封じ込めることが可能である。